プリング・スペシャルK (Special K)
プリング・スペシャルKは、マーティン J. プリングによって発案されたトレンドおよびモメンタムインジケーターで、複数の期間におけるレート・オブ・チェンジ (ROC) を1つのオシレーターに統合し、短期・中期・長期の価格サイクルをフィルタリングして、総合的な視野を提供します。プリングは、ノウ・シュア・シング (KST)のコンセプトや長年の市場観測に基づいて、主要トレンドや反転ポイントの特定、短期トレンドに沿った取引タイミングをサポートする用途で設計しています。

計算
スペシャルKは、複数の過去期間における価格のレート・オブ・チェンジ (ROC)の単純移動平均線 (SMA)に加重合計して算出されます。プリングは、市場サイクルやトレンドについて自身の観察に基づき、各ROCに対する加重と期間を選定しています。以下の値を合計しています:
- 10バー 10バーのSMA ROC
- 10バー 15バーのSMA ROC × 2
- 10バー 20バーのSMA ROC × 3
- 15バー 30バーのSMA ROC × 4
- 50バー 40バーのSMA ROC
- 65バー 65バーのSMA ROC × 2
- 75バー 75バーのSMA ROC × 3
- 100バー 100バーのSMA ROC × 4
- 130バー 195バーのSMA ROC
- 130バー 265バーのSMA ROC × 2
- 130バー 390バーのSMA ROC × 3
- 195バー 530バーのSMA ROC × 4
これにより、ノイズを軽減した主要な市場サイクルの加重合計を示す複合的なオシレーターが表示されます。合わせて、反転を特定するために二重平滑化されたシグナルラインも表示されます。デフォルトでは、スペシャルKの100バーのSMAを算出し、その結果に2つ目の100バーのSMAを適用します。インジケーターの「パラメーター」タブで、このシグナルラインの平滑化期間をカスタマイズできます。
!注: スペシャルKは、最大530バーのROCに対する195バーのSMAを算出するため、チャート上で少なくとも725バー分のデータが必要となります。もしチャートの過去バー数が725バー未満の場合、インジケーターはエラーを返します。スペシャルKの主な目的は、主要トレンドと反転ポイントを見極めることです:
- スペシャルKの山と谷が上昇している場合、強気トレンドであることを示唆します。山と谷が下降している場合は、弱気トレンドを示唆します。
- スペシャルKがプラスの場合、長期的な強気の勢いを示し、マイナスの場合は、長期的な弱気の勢いを示唆します。
- スペシャルKとシグナルラインの交差は、主要トレンドの反転または継続を示すことがあります。スペシャルKがシグナルラインを上抜けた場合、上昇トレンドへの転換または上昇トレンド継続の可能性を示唆します。スペシャルKがシグナルラインを下抜けた場合は、下降トレンドへの転換または下降トレンド継続の可能性を示唆します。
- プリングは、反転ポイントを見つけるためにスペシャルK上にトレンドラインを引くことを推奨しています。スペシャルKが長期トレンドラインをブレイクした場合、主要トレンドが強気から弱気へ、またはその逆へ転換する可能性を示唆します。
トレーダーは、KSTや移動平均の交差、その他のモメンタムインジケーターと組み合わせてスペシャルKを活用し、スペシャルKが示すトレンドに基づいて短期シグナルをフィルタリングすることもあります。
パラメーター

ソース
スペシャルKの計算に利用する値を指定します。
シグナルの期間1 (Signal length 1)
シグナルラインの計算に利用する最初のSMAの期間をバーの数で指定します。
シグナルの期間2 (Signal length 2)
シグナルラインの計算に利用する2つ目のSMAの期間をバーの数で指定します。
時間足
インジケーターの計算に利用する時間足を指定します。下にある「時間足の確定を待つ」にチェックした場合、指定した時間足のバーが確定した時のみ、その結果が表示されます。詳細はこちらをご覧ください: マルチタイムフレーム分析の活用